Materia-Rhythm & 空色絵本『RUS_01』 / PLTD-011

【評価】★★☆☆☆(2/5)

最初に、Poltimia名義の発行ですがrefioは活動休止中のため実質、空色絵本の活動の延長です。
さて新たなシリーズ企画です。『compilation』シリーズに代わるものとなるか。以下引用。

このCDシリーズは、2組の音楽ユニットの新曲を1曲ずつと、お互いに相手ユニットの曲を分解再構築した曲を1曲ずつ収録するものです。まず2組の音楽ユニットがそれぞれ1曲ずつ新作楽曲を制作し合い、その後相手ユニットに制作したバラバラの音素材を渡し合います。バラバラの音素材を元に自分たちの楽曲の一部となるよう消化(聞き込み、編集)し取り入れて新しい別の曲を作ります。相手ユニットの曲の世界観を持つ音素材を扱い、自分の音楽性と合わせて、元の世界観を伴う新しい音楽世界を作り出すので、それぞれのユニットの持つ音楽感がよく判る作品になると思います。

企画としてはおもしろいと思います。同じ素材からどう膨らませられるか、見ものです。一つ勘違いしていたのですが、バラバラの音素材から新しく曲を再構築するのでは無く、自分達が作った楽曲の一部として取り入れて自分達の曲をアレンジするのですね。
で、聞いてみましたが…うーん、なんだろう。びみょー。
ショタ声が温かく幻想的な歌が魅力的な空色絵本とアンビエントミュージックのMateria-Rhythmと、共通項はあるのですが混ざりにくいように感じました。まず空色絵本がアレンジした側ですが「楽曲の一部となるように消化し取り入れて」というコンセプトが分かりやすいのですが空色絵本の灰汁が強すぎて素材の方はあまり生かされてないように思います。Materia-Rhythmのアレンジした側ではこれもコンセプトには合っているのですがアンビエントにはやはり歌素材が強すぎて元の色が薄れている気がします。これはこれで良いと思いますがシリーズ1発目としてはもう少し親和性のある組み合わせでソフトに入っても良かったかもしれません。
Materia-Rhythm、というかアンビエント自体、まともに聴いたのは初めてですが繰り返しとその中での変化を心地良く思う身としてはなかなかに好感が持てました。空色絵本はよくも悪くもいつもと変わらず。通して聴くと単調になってしまうのでcompilationシリーズのように様々な作家さんの中にあってこそ映えるような気がします。