竹宮ゆゆこ/倉藤倖『わたしたちの田村くん(1)』

【評価】★★★★☆(4/5)

絵に釣られ、アマゾンのレビューを読んでみたらおもしろそうだったのであまり考えずに購入。
これがどっこい、思っていた以上、いや遙かにおもしろかったです。
話の内容自体はいかにもライトノベルっぽいギャルゲノリで、キャラクター作りもそれ何てギャルゲ?ってな感じなんですが、逆に言えばギャルゲ好きなら楽しめる作品だと思います。主なヒロインは2人。それぞれがエキセントリックな性格や過去を持っています。主人公は標準的ギャルゲ水準の性格と行動力を持った"普通の"男子中学(高校)生。この3人を巡る非日常的な日常の話のようです。
ライトノベル業界を席巻している年代層からすればギャルゲ的記号を多用するのは今に始まったことでは無く、たまに食傷気味となりますが今作は私に相性が良かったようです。


とりあえず2巻を待ち、しかして希望します。その前に完結している小説に手を出してしまうかな。


最後に、漫画執筆者はまだ名を知られていない方のようですが、画面構成・静物・人物表情等画力は十分と見えます。文庫版を見たことが無いので何とも比較できませんし、先に読んでしまった弱みもありますがこの作品にはこの絵が良くマッチしているように思います(文庫版の挿絵のヤスさんも絵描きさんとしては好きですけれども)。