浅野りん『天外レトロジカル』

天外レトロジカル 1 (BLADE COMICS)

天外レトロジカル 1 (BLADE COMICS)

【評価】★★★★☆(4/5)

大正時代をイメージした仮想日本*1で男子中学生の主人公親子が町の人から忌避される奇天烈な長屋「天外屋」の管理人となるところから始まるお話。
話の主軸は「記憶」集めで数の知れない物を集めるという、連載期間に依存せずいつでも終わらせられるしいくらでも延ばせるタイプ*2のもの。そのためメインテーマの進行はゆっくりですがこの作品は何と言ってもキャラクターが魅力的です。
主人公は実直で大変好印象です。天外屋の住人はアウトローないし偏屈な人ばかりですがとても個性的。本作は決して学校がメインでは無いのですが学友等もしっかり描かれていて魅力に溢れています。外見幼女、実年齢不詳なヒロインあんじゅ様は精神および知識レベルは高そうながら幼子の武器を最大限に生かしていて傍目にはひたすら可愛いです。
一番のお気に入りは学友の日下ですね。日本男児いいね!格好いい!


現在4巻まで読みましたが話のテンポは良くギャグも切れていて画力も十分、各話出てくるゲストキャラも立っていて純粋におもしろいです。

*1:第12話縞田先生の台詞「怖気付いたのかい日本男児が?」より国名を日本と推測。

*2:他に矢上裕エルフを狩るモノたち』など。