槇原敬之『明けない夜が来ることはない』 / TOCT-4869

明けない夜が来ることはない

明けない夜が来ることはない

【評価】★★★★☆(4/5)

久々に槇原さんのCDを購入しました。しかも(一応)新品で買うのは初めて。マキシですけど。さらに発売は昨年上半期だからもう古いですけんど。


で、聞いてみた。
やっぱり槇原さんはいいね。うん、いいね。
J-POP(?)で唯一好きな歌手さんだよ。


本作の私見の感想。
収録曲2曲は相補的かつ対照的になっている。どちらもきれいな心の噐のおはなし。
tr.1「明けない夜は来ることはない」では世俗の中で"僕"は心の噐を余計な物で満たし汚してしまっている。しかし自分の心の噐から目を背けることなくやり直そうというローテンポながら前向きな歌である。
tr.2「スポンジ」は一変してアップテンポ。今度は主体が噐ではなく噐を洗うもの、「スポンジ」にあり噐は客体となっているがどちらも自分の心の一部。あくまで心の噐が汚れていることが前提されているが美しきもの(正しさや素直さ)はそのどちらにも美しき世界を宿す。やはりテーマは同じでやり直しを謳った前向きな歌である。


聴いていると生きる活力が貰えます。
槇原さん、ラヴ!


ちなみに、ジャケットもおもしろかったです。
白の下地に光沢のある白(透明)の塗料で絵が描かれています。表には街の外観が、裏には槇原さんのポートレートが。
純白の美しい心に美しい世界(街)が映るという歌詞へのメタファでしょうか。