NHKスペシャル「インドの衝撃」

まさに衝撃。
これからはインド・中国が世界に台頭してくるとは10年程前から聞いてはいましたがこうまとめた形で示されてようやく実感が湧いてきました。テレビ(主にNHK)を見ているとここ数年、インドの成長が取り上げられることは度々あり、その度に「おお、さすがインド人は頭がいいなぁ。でもどうせ一握りのエリートだろう。」といった程度にしか感じていませんでした。
今回の特集は連日放送の3部構成で第一回である今回は頭脳立国を掲げるインドの産業戦略とその実態について。第二回はイント市場と消費の変化、第三回は政治について。

今日の第一回で最も印象的であったのは国のため地元のために必死で頭脳を磨く若者の姿です。特に力を磨く分野が自分の興味のある分野(物理・化学・数学・情報)であったために無性に競争心が駆り立てられると共に焦燥感を得ました。
ここ最近は野心を抱くこともなく、仕事をして、結婚をして、とにかく幸せに暮らせさえすればいいと考える傾向がありましたがこんなのを見せられるとそれだけではいけない、自分を磨き少しでも国のために貢献したいという気持ちについ駆られてしまいます。


ただこれだけ(一部の)国民が一丸となって頑張る姿というのは日本にも過去にあったんですよね。我々の二世代上の高度経済成長期においては主に労働という形で先人達が尽力されていました。そう考えるとこのインドにおける変化も高度経済成長における過程と捉えられそうです。インドのインフラが整備され、生活が保障され、インドが先進国の一員となった末には我々が抱えるような生活習慣病、鬱、NEETの増加等といった問題に彼らもまた直面するのでしょう。
とはいえあれだけの大国が先進国となれば、このまま日本が停滞を続けた場合インドに越されるのは確実。うかうかしてはいられません。


メディアに踊らされて近隣国や大国にばかり目を向けるのではなく自分を含めて国民は広く外国に感心を持たなければと感じます。国策やNPOとしては多くの国と関わりを持っているようですがどうにもそれが上手く生かされていないように思えてなりません。日本は小さい国ですから産業レベルを上げるだけでなく外交を頑張らねばそのうち廃れていってしまいそうです。