崖っぷち犬

[記事]http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/01/29/01.html
始めに、儂はこの件に関する報道には強い嫌悪感を持っています。あしからず。


以前崖から救出された犬が保健所から一般の家へ引き取られたようです。それ自体はいいのですがそれが全国ネットで報道されていたことには見た瞬間に不快感を覚えました。はっきしいってどうでもいい。別にそんなことを知るためにニュースを見ている訳では無いのです。救出劇の時にも同じく不快でした。こんな地方レベルの出来事は地方メディアで流す分には構わないですが全国ネットでしかも複数局が揃って流すなんて異常としか思えません。
こんなの見てかわいそうかわいそうと言った所で何にもなりゃぁせんのです。本当にかわいそうだと思うなら儂も家立ててささやかながら保健所から犬を引き取って飼いますよ。焼却処理直前の犬の目を知っていますからちっぽけな偽善で彼らが救われることなんて無いことは分かっているつもりです。事実、皆でかわいそうと言った所で今回行われた譲渡会ですら犬猫その他合わせて36匹中19匹と半分以上が引き取り手無しで何も解決していません。


近年動物愛護精神の啓蒙によりその数は減少しているとは言え、多くの県では毎年10,000頭以上の犬が処分されています。ある県では引き取られるのは僅か1%足らず。しかも捕獲した数よりも処分する数の方が上回っています。様々な事情はあるでしょうが手に負えなくなって動物愛護センターに捨てられる犬は処分される頭数の数割、多いときは半分以上を占めます。
どうせ報道するならこういった実態を報道して欲しいものです。その方がよっぽど犬の為になることでしょう。