冲方丁『カオスレギオン01』

【評価】★★★☆☆(3/5)

長編『カオスレギオン』の過去を語る短編集。短編3編と中編1編から成ってます。

実は外出先の暇潰しのために古本屋で買ったので『カオスレギオン』自体は読んでいませんでしたが十分楽しめました。話は最近はむしろ珍しいオーソドックスなファンタジーもの。

死者の声を聞き、使役し、弔う主人公ジークと視覚を介した様々な能力を持つ従士ノヴィア、妖精のアリスハートと誰も魅力的なキャラ達です。主人公ジークは儂が好きな強い精神と強大な力を持った超人タイプ。ノヴィアは素直でけなげでかわええです(*´д`*)ハァハァ。可愛いだけじゃなく芯が強くこれまた魅力的。アリスハートは無駄に明るく元気なムードメーカー。話自体はおちゃらけではなくむしろ暗めですが彼女らのおかげで華やかになってます。ここらへんが昔の王道ファンタジーとの違いなんかなぁと思ったり。挿絵も丁寧でまた彼女らも可愛く好印象です。

作中で萌えたセリフ。ノヴィアの気合い入れです。

「頑張れ、ノヴィアちゃんっ!」
自分に向かって激励を発し、
「はいっ、頑張りますっ!」

自己応答。(*´Д`*)